SCHREIF

不法廃棄されたタイヤチューブが山積みの国「エルサルバドル」。
我々にとってあまり馴染みのない国かもしれない。
高失業率、貧困層、道端に転がる廃棄物。問題を解決するためにスイス Schreif(シュライフ)はタイヤチューブをアップサイクリング。
スイス人女性デザイナーの感性と計算から生まれた美しいデザインの鞄は役割を終えたチューブに再び一花を咲かせました。良質な牛革を9人の職人達による技術により見事に組み合わされています。

「エシカルブランドに価値を置くファンを一人でも多く増やしたい。ただのリサイクル(再利用)ではない、スイス国内でも通用する本物のクオリティーと最高に美しいデザインをもったアップサイクリング商品を適正な価格で提供していくことが私の使命だ」

2008年、シュライフ創業者のパトリック・ザニーニは、旅先の中米エルサルバドルで出会った不法廃棄されたタイヤチューブを使い、バッグ製作を開始しました。

エルサルバドルで目の当たりにした高失業率や貧困、劣悪な労働環境などの問題を解決する方法はないかと試行錯誤の結果、シュライフはエルサルバドルに自社工場を設立、9人の職人と共にヨーロッパでも流通される高レベルの品質にバッグを完成させました。

2011年のバッグ見本市「Designgut 2011」で絶賛されたシュライフのバッグは、驚くほどの勢いで欧州に広がっており、スイスやドイツ、オーストリアを中心に取り扱い店舗数が年々増加している勢いのあるバッグブランドに成長しました。

Schreifの職人達へのバッグ作りには高い水準の技術が要求されます。トレーニング期間も相当必要になる工程数の多いバッグ作りです。
しかし、パトリックは高い技術の対価には正当な賃金、社会保険・年金加入することで安心して働ける環境を用意。高失業率で低賃金が当たり前のエルサルバドルの環境を少しずつでも変えていきたいと思っています。
また、パトリックはシュライフの成長には社会貢献型ビジネスやエシカル製品だけでは一過性のものだと考えており、これからも高品質で美しい製品を作り続けていくことが結果的にエルサルバドルにも還元されると考えており、9人の職人達と共に日々研鑽に励んでいます。

母国スイスでも評価される美しく機能的な「Schreif(シュライフ)」のバッグをエルサルバドルから世界中へ。
シュライフのバッグとその背景にある物語はきっと貴方をワクワクする日常へ誘ってくれます。